123期、124期のルーキーを取り上げる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回は在所1位&卒記チャンプに輝いた荒川達郎(24=埼玉)が登場。世代きっての逸材はどんな未来を描くのか。

「養成所で肩書だけいっぱい持って帰ってきちゃったので…その分、お客さんに求められているハードルも高いと思います」

「ゴールデンキャップ」「卒記チャンプ」「在所1位」を総ナメにした注目度ナンバーワンルーキーは、それに見合う責任と誠実に向き合っている。

 師匠は1999年グランプリ覇者の太田真一(75期)。荒川が大学生の時、コロナ禍で練習場に困っていた際に手を差し伸べたのが太田で、その縁がきっかけとなった。輪界の頂点を知る男だけに求めるレベルも高い。

「太田さんには常々『内容も大事だけど、お前は結果を出さないといけないんだから』と言われています。太田さんから吸収できることはたくさん吸収したい」

 7月地元の大宮で本デビューを果たしたが、これまで3場所走って優勝は青森の1回とやや物足りない印象だ。

「自分の距離から踏めば、恐らく9連勝(での特別昇班)は狙えるけど、内容を含め、自分が求められているところをすべてクリアして勝つってことを考えると、ちょっと一筋縄ではいかないかな」と〝結果と内容の両立〟の難しさに直面している。

 それでも将来、特別戦線での活躍が期待される素材であることには違いない。

 8月には、支部の手伝いでGⅠ西武園オールスターを生観戦する機会に恵まれ「レースの迫力だったりスピード感だったり、S級上位じゃないとあそこで走れないんだなと実感しました。家に帰ってA級のレースを見るとペースが全然違ってて…。今の自分は全然この舞台では走れないなと。もっと強くなって早くああいう場所で走れる選手になりたい」と輪界トップクラスとの差を痛烈に感じ、改めて成長への意欲を強くした。

 そのオールスターは荒川と同じ24歳の真杉匠(栃木)が初制覇し「すごいですよね。真杉さんは学年が一つ上なんです。僕は大学を出てからのデビューなので、かなり遅れを取っているので、その分早く上がれるように」と心が躍った。

 理想とする「誰も文句のつけようがない、誰が見ても荒川の勝ちだって言ってもらえるようなレース」を重ね、まずはS級で活躍できる選手を目指す。

【Q&A】

――開催中の暇つぶしは

「海外の連続サスペンスドラマのDVDを見たり、同期と話したり」

――一目置く同期は

「都築(巧)は物おじしないしすごいですよね。面白いし(笑い)」

――好きな女性のタイプ

「アイドルとかも興味なくて…迷走中です。あっ、女の子は好きですよ!」

 ☆あらかわ・たつろう 1999年6月30日生まれ、埼玉県出身。170・2センチ、75・5キロ。日本体育大学卒。幼少のころからスキーが得意で、超難関のバッジテスト1級に合格する腕前。