川崎競輪FⅠ「報知新聞社杯争奪戦」が28~30日に開催される。デイ開催の燃えるシリーズには嘉永泰斗や山田久徳が参戦し、地元からは松井宏佑(32=神奈川)が迎え撃つ形になる。その松井の胸中は、張り裂けそうになっている。
26日に決勝を行った松戸記念は深谷知広の前受け突っ張り先行に乗って、岩本俊介が優勝を飾った。「深谷さん、頑張ってましたよね…」。遠い目で、仲間の活躍に刺激を受けつつやや寂しげ。自分が…の思いが満ちる。
「深谷さんの前で頑張りたいと思って、今か今かと待ち望んでいるんですが。なかなか一緒にならなくて」
今年の南関は岩本と郡司浩平の2人がS班で深谷は1班。番組の制作にあたってS班を分散させるため、深谷に郡司か岩本の構成が多く、松井は深谷と一緒に組まれづらい一因もある。とにかく「まずは自分がそこに上がっていけるように」と深谷のいるステージに安定して一緒にいられるようにしていく。
「今年はGⅠ2つとGⅡがひとつ残っていますよね。上の舞台で、深谷さんの前で」
今節は深谷の走りを胸に置き、競輪を体現ずる走りを受け継いでいく。初日の12R特選は北日本2人が後ろ。同期・嘉永が強敵だが、レースを支配してみせる。