奈良競輪のナイターFⅠ「スピードチャンネル・スカパー杯」は19日、初日を開催。S級予選6Rでは、最終ホームからまくりに出た武田亮(26=東京)が、前団を鮮やかにのみ込み、白星発進を決めた。
後ろ攻めの不利をものともせず、同型の後藤悠、松本憲斗を力でねじ伏せ、援護役の伊勢崎彰大(2着)とワンツー決着。「車も出たし、自分のペースでスコンと1周まくれたので良かった」と手応えを語った。
今年初となる3場所連続の予選突破と、気配は上向きだが、「周りの人からも(調子が)上がっていると言われるんですけど、自覚はないんですよ。師匠(山崎充央・79期)にも練習不足だといつも言われているぐらいだし(苦笑い)」と本人は控えめ。
一方で、番手から武田の強さを体感した伊勢崎は「武田は(競走得点の)プラス5点の脚がある。うん、106・8点の脚だね。3・3バンクで、あそこから行けるんだもん」と絶賛。
今後は「逃げだけではなく、まくりの決まり手を増やしていきたい」と攻めの幅を広げていく構えだ。
2日目の準決10Rは貴志修己―村田雅一―栗山俊介の強力近畿勢に、別行動となった上野優太、瀬戸晋作の九州勢と激突する。初連係の竹内智彦の援護を頼りに、ひと波乱起こせるか、注目だ。