奈良競輪のナイターFⅠ「スピードチャンネル・スカパー杯」は19日に開幕。今シリーズ競走得点トップの村田雅一(41=兵庫)は、先日のGⅡ共同通信社杯競輪で初のビッグ制覇を果たした南修二に刺激を受けての参戦だ。
 
「南さんが優勝して、めちゃめちゃうれしい!」と声を弾ませると、「お世話になっているし、僕が言うのも何ですけど、身近で頑張っているのも知っていたので…」と祝福。当地での打ち上げにも参加し、直接喜びを伝えたという。

 南が44歳で初めてビッグを制した一方で、村田自身も2月豊橋Ⅰ全日本選抜、3月伊藤GⅡウィナーズカップと立て続けに決勝進出を果たすなど、41歳にしてキャリア最高の時期を過ごしている。

 前回岐阜記念準決でも絶望的な展開ながら、2着に突っ込む超抜の伸びを披露するなど、勢いは止まらない。

 賞金ランクは(9月16日現在)22位。目下の目標は「あと2つGⅠがあるし、そこで何とか諦めずに。(三谷)将太が追いついてきたので、引き離せるように(笑い)」と、共同杯3着で同ランク23位に猛追してきた近畿のライバルを意識。残す10月前橋の寬仁親王牌、11月小倉の競輪祭での賞金加算を狙う。

 初日特選12Rは脇本勇希の番手を担い、3番手を東口善朋が固める盤石布陣。小原太樹―内藤秀久の神奈川コンビの巻き返しに警戒しつつ、差し脚を伸ばす。