【小倉競輪・GⅠ競輪祭カウントダウンコラム(4)新山響平】逆転の目はあるか――。小倉競輪ナイターGⅠ「第67回競輪祭」が11月19~24日、ガールズGⅠ「第3回競輪祭女子王座戦」が19~21日にで開催される。カウントダウンコラム第4回で紹介する新山響平(32=青森)は、優勝すればもちろんだが、賞金順位でのグランプリ出場の可能性を残している。
強さは誰も疑わない。S班の赤いパンツが似合う。確固たるトップ選手だが、3年連続で出場しているグランプリに黄色信号がともっている。
「賞金ランキングは気にならないようで、気になると言えば、気になる。ふふふ」
甘いマスクで笑う。構えずに自分の言葉で思いを伝えるので、ファンもとりこ。来年もS班で、を願う人たちは多い。
今年は3月伊東GⅡウィナーズカップで決勝3着、5月名古屋GⅠ日本選手権で決勝6着と、賞金面ではそれなりに上積みをしてきた。だが「GⅠを取ってグランプリに出る」の目標に届かず、賞金ランキングでも厳しい位置になってきた。
2022年の当大会でGⅠ初優勝を手にした。その後、何本もタイトルを重ねていてもいい実力だが…。自身の力と北日本の絆でその段階に向かう。有望な若手も多く出てきて「いい関係を築いていきたい」と期待もしている。それがなれば〝新山時代〟が来ておかしくない。
優勝、もしくは条件は厳しいが賞金でも…。来年もS班であることが、重要。勝負のシリーズに挑む。