小田原競輪GⅢ「第13回施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」は3日目の15日、10~12Rで準決勝を行い、決勝メンバーが出揃った。地元からは松坂洋平(43=神奈川)がただ1人、優出に成功した。

 小田原GⅢといえば、昨年の75周年記念で南関7車結束、先週の76周年記念でも地元勢が確定板を独占するなど、南関、特に地元勢の活躍が目立つ。ただ、今回は準決10Rで地元トリオが勝ち上がりを逃し、残すは松坂と川口直人だけとなっていた。

「前のレースで地元勢が誰も勝ち上がれなかったし、地元から決勝に誰もいないのはと、気持ちを入れて準決に臨みました」という松坂は、準決11Rで鈴木浩太の仕掛けに乗って、勝負どころで番手まくり。「鈴木君の気持ちがすごかった。阿部(将大)君がサラ脚だったし申し訳ないけど、番手から出させてもらいました。最後はいっぱいでしたけど、なんとか上がれました」と後輩の頑張りもあって〝地元全滅〟は免れた。

 決勝は南関1人の構成。「厳しい戦いにはなる」ことは覚悟しているが、混戦ムードでチャンスはありそう。「連日、後輩が頑張ってくれて今があるので。決勝はその分も頑張りたい。1人で何かします」と意気込んでいた。