防府市は15日、防府競輪場内にある中央駐車場でがん集団検診を行い、52人が胃がん、大腸がん、肺がん・結核検診を受診した。検診には競輪、オートレースを統括する(公財)JKAの補助車両(検診車)が用いられた。競輪場内で集団検診が行われたのは全国の競輪場(43場)では初めて。この日はモーニングレースのF2「JPF杯」2日目を開催していた。

 防府市文化スポーツ観光交流部次長の工藤康彦競輪局長は「競輪の収益が競輪の補助を受けた検診車を通じて市民の検診、健康維持へと還元できることを、競輪場で見ることができてうれしい」と話した。会場ではJKAの補助事業PRパネル展示やPR動画の放映もされた。

 防府競輪は来年3月に11年ぶりのビッグレースとなるG2「第10回ウィナーズカップ」の開催が予定されている。工藤局長は「競輪のさらなる売り上げ、収益による一層の社会還元に努め、愛される競輪を目指す」と語った。