大宮競輪S級シリーズが25日に開幕した。競輪祭でアッと驚くVを飾った阿部拓真の唯一の愛弟子である木村佑来(24=宮城)は、師匠のGⅠ制覇に大興奮だったようだ。
師匠が出場した競輪祭の決勝(24日夜)は大宮の宿舎で観戦していたという。
「すごく感じが良さそうだったし、もしかしたら表彰台はあるんじゃないかって期待しながら見ていました。そうしたら優勝で…。同じ練習グループの上遠野拓馬さんと一緒だったんですけど、2人でめっちゃ盛り上がりました。本当にすごすぎますよね!」
師匠のGⅠ初Vに感化され、気持ちを高めて臨んだ大宮初日の予選11Rは、大型ルーキー市田龍生都との2回目の対戦。「脚力ではどうやっても敵わないけど、やれることをやって、せめてもの抵抗はしようと思った」と突っ張り先行で市田を苦しめた。
「あれで残れればよかったけど、ダメでした。脚力不足です」と6着に沈み悔しがったが、意地は見せた。
これからは〝SSの弟子〟という看板を背負うことになる。「〝師匠はすごいのに弟子はしょうもないやつ〟とか、言われないようにしないとですね(笑い)。師匠のためにも変なレースはできない。緊張もするけど、偉大な師匠に少しでも近づけるように。もっと上のクラスで先行で戦えるような選手を目指して頑張っていきたい」と決意した。
26日の7R一般戦は人気の中心に推されそうな構成。気持ちを切り替えて〝S班の弟子〟が今度こそ結果を出す。