大宮競輪FⅠ「サンケイスポーツ杯」は11日、2日目を行い、根田空史(37=千葉)が10R準決を制し、決勝一番乗りで自身の通算400勝に花を添えた。
「やはり選手としては(表彰対象の)500勝が目標。400勝は通過点」とクールに話し、思い出の勝利を問われても「すぐに忘れちゃうんで覚えていないです。(過去より)まずは目の前のレース」と表情を引き締めた。
前受けから打鐘で関東3車に誘導を切らせ「単騎勢がどうするか」を確認して最終2角で発進。宿口陽一のけん制を乗り越えると、自分のペースで押し切った。初日特選はまくり不発で7着に終わったが、これは7車立て向けにセッティングをいじったのが原因で「戻してバッチリだった。最初からいじらなきゃ良かった」と笑った。
現在の愛車は今年5月にS班のまま引退した平原康多さんから譲り受けたもの。185センチの平原さんとは身長も1センチ違いで体型も似ていることから試してみた。8月西武園で受け取り、9月の福井GⅡ共同通信社杯から実戦に投入。続く青森記念でも使用して「9車立てのレースに向いている」と感じたからこそ今回は初日にセッティングをいじって裏目に出たが、戻したことで正解にたどり着いた。
12日の12R決勝は石毛克幸―大塚玲を背に唯一のライン3車となった。後藤大輝―小川真太郎、飯野祐太―佐藤友和と相手は強力だが、早速の401勝目で次走のGⅠ寛仁親王牌(前橋、23日開幕)に弾みをつける。