大宮競輪FⅠ「スポーツニッポン新聞社杯」は17日、開幕する。初日メインの12R特選は徹底先行型が不在で、1人だけバックを持つ中川誠一郎(46=熊本)が決意の自力勝負で臨む。注目の並びは中川―松岡貴久の3番手を山形一気が固め、小原太樹の後位には伏見俊昭。神山拓弥と地元の武藤龍生は単騎での戦いを選んだ。
「最近は、俺には任せられないってことで貴久が前を走ることが多い」と自嘲気味に話していた中川だが、最終的には先頭を買って出た。「先行する選手もいないし、貴久が前だったら誰も行きたがらずレースが始まらないじゃないっすか(笑い)」という理由からだ。
前走の佐世保記念から中8日。「忘年会の誘いが多くて忙しかったけど、練習はちゃんとしてきました」と公私ともメリハリのある日々を送ったことで状態に不安はなさそう。500バンクは5月宇都宮以来となるが「大宮はFⅠ戦で優勝したこともある」。最後に当地で走った昨年1月の記念では一次予選敗退も2日目から3連勝フィニッシュと苦手意識はない。
「小原君をはじめ、みんな強い。2着とか3着に残れれば」と弱気なことも口にしていたのは気になるところだが、九州のスピードスターが往年の走りを見せてくれる…はずだ。