大宮競輪FⅠ「スポーツニッポン新聞社杯」は17日に開幕し、6Rのガールズ予選1では最終ホームで先頭に立った中島瞳(21=埼玉)が押し切って1着と上々のスタートを切った。

「酒井亜樹さんの前にいたい」という狙いはかなわなかったが、冷静に最後方まで下げて打鐘7番手からじわじわと上昇。ホームで出切るとペースに入れ、最終2センター付近から踏み上げて後続を振り切った。

「地元での1着はデビュー戦以来ですね。あの時はチャレンジャー精神でガムシャラでしたけど、今回は考えて走れました」と自らの成長を実感した。

 今開催は地元の偉大な先輩・太田りゆも参戦している。中島にとっては雲の上の存在で「りゆさんは男子選手とモガいていますから。私では練習相手にもなりません」と自嘲気味に笑う。3月武雄の予選2で実現した初の直接対決では果敢に先行するも、太田の豪快なまくりの前に置き去りにされて4着に沈んだ。

 圧倒的な力の差はあるものの、ファイティングポーズを崩すつもりはない。「同県の強い先輩、太田りゆさんはいますけど、大きなことを言うと優勝したいです」。まずは18日の6Rガールズ予選2で決勝切符をつかみ取り、19日の頂上決戦に臨むつもりだ。