別府競輪のナイターFⅠ「九州スポーツ杯」は17日の最終日、12Rで決勝戦が争われ、久米康平(34=徳島)が2角まくりで優勝を飾った。
打鐘過ぎ4角でカマした阿部将大は〝裸逃げ〟になり車間の空いた2番手で松川高大と寺沼拓摩が絡む流れ。6番手で戦況を見ていた久米がもつれた展開をのみ込んだ。
「バックで勢いが良かったので阿部君は捕らえ切れるな、と思っていた。でも、タレるから後ろの佐藤(康紀)さんに差されるかも…と」。その佐藤がマークに名乗りを上げたのも勝因の一つ。「単騎になって二分戦の構図なら決勝の走りはできていないので」と、ラインのありがたみを実感していた。
10月小松島以来、今年2回目の美酒には「年間で3回しか決勝に行っていないうちの2回が優勝ですね」と笑いつつ「1年通して(決勝進出が)3回だし、後半戦は持ち直したとはいえムラがある」と自身の2025年を総括。高いレベルで安定することを来年の目標に掲げた。同県の犬伏湧也をはじめ四国の勢力も増しているが「自分で勢いの輪から外れている状況にしているので、また頑張らないと」。グレード戦線で四国の重要なピースとなることを目指していく。