大分県・別府競輪場で熱戦を展開してきたナイターGⅢ「令和7年度 施設整備等協賛競輪」は最終日の19日、12Rで決勝が行われ、山田庸平(37=佐賀)が1角番手まくりで勝利。優勝賞金470万円を獲得した。山田のGⅢ優勝は5月の武雄ミッドナイトGⅢ以来、7回目。また、11Rのガールズ決勝は児玉碧衣(30=福岡)が制した。

 今大会のシリーズリーダーが後輩・青柳靖起の男気に最高の結果で応えた。雨の中で行われたファイナルバトル。阿部将大―菅原晃―小川勇介、渡辺雅也―鈴木裕、青柳―山田―渡辺豪大、長島大介で周回を重ね、青柳が鐘前で先行態勢を取る。

 ラスト1周は渡辺雅、阿部が襲ってきたが、山田は1角で外に持ち出して自力にチェンジ。渡辺豪と切り替えてきた小川を振り切ってのVゴールに「青柳君はいつも一緒に練習しているし、うれしかった」と仲間をねぎらった。

 11月は地元戦を経て、小倉GⅠ「競輪祭」へ向かう。「空くのでしっかりやっていきたい」。九州の中核を担う佐賀のエースが反攻を誓った。