別府競輪のナイターFⅠ「九州スポーツ杯」が15日、開幕する。予選8Rに登場する甲斐俊祐(27=大分)は、強い決意で今年最終戦を迎えている。
大分の若頭が地元バンクで今年の総決算だ。今年からS級戦士の仲間入りを果たし、3月宇都宮で初勝利を挙げると9月岐阜では決勝にも進出。このまま一気に、との期待も高まったが10月の地元GIIIを前に体調を崩したこともあって後半戦は悔しさの残る結果となった。
ただ、状態は戻りつつあり「3場所前の武雄や前々回の高知は先行にこだわり過ぎて早仕掛けというか…。脚は悪くなかったけど結果が出なかった。地区プロ(11月30日)あたりからワンランク、脚はいいです」と表情は輝いている。
次節の岸和田F1(12月31日~)は1月開催になるため、今回が「今年ラスト開催」で来々期のS級確保への点数勝負も大詰め。「現状の今期得点は97・80だし点数は落とせない」と、まずは〝当確〟の位置まで押し上げることがノルマになる。そして、その先には「来年の別府記念が12月なので――」。大分の選手にとっての晴れ舞台で走ることを欲している。
今年の課題克服と来年の飛躍の足掛かりを狙う今シリーズ。「地元の意地と気合で初日を突破したい」と意気込んだ。