別府競輪べっぷ湧くわくナイトレースFⅠ「第5回PayPay銀行杯」が30日、初日を開催する。地元の看板はS級予選11Rを走る小岩大介(41=大分)。その背中には重いものがのしかかっている。

 昨年の後半は持病の腰痛のケアに専念するため1か月半近く休養に充てた。2026年の走り初めとなった「開設75周年記念 いわき金杯争奪戦」では順調に勝ち上がったもの、最終日に痛恨の失格…。

 初戦からマイナス3点を背負う厳しいスタートとなった。「最近、いつも出だしで失格するんです。またか…」と天を仰いだのも無理はない。

 昨年前期は3場所目の玉野で、後期は初戦の静岡でも失格し、これで3期連続して尻に火がついた状態が続いている。「楽ができませんね」と苦笑いを浮かべるが、気の休まらない理由はそれだけではなかった。

 それは日本競輪選手養成所の第131回生の試験に合格した長男・小岩虎之介の存在だ。「発表まで1、2か月近くドキドキでした。もう気が気じゃなくて」。今月15日に見事合格発表。その吉報を聞いた瞬間、張り詰めていた表情は一気に緩んだ。

 決して楽な立場ではない。それでも毎度、毎度、腰痛と向き合い、マイナス3点の足かせを背負いながらも、気がつけばS級1班の点数はしっかりキープしている。良いことと悪いことが交互に続いたここまでの道のりだが、残るは上向くのみだと信じたい。

 父として、そして地元の看板として、戦う背中を示し続ける。