京王閣競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 ゴールドカップレース」が28日、開幕する。12R特選に出場する小松崎大地(41=福島)はかつてプロ野球四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスに所属し、NPBへの挑戦を続けていた。
「1年で6人ですよ。すごくないっすか。これで10年連続ドラフトにかかっています」
今年、徳島インディゴソックスからは数多くの選手に声がかかる壮挙に踊った。後輩たちの成長、躍進に胸を躍らせ、自身も強打の外野手として鳴らし、ドラフトで声がかかる可能性もあっただけに、今年も「携帯を持って見ていました」と26日のプロ野球ドラフト会議2023の中継を見ていた。
「『携帯持って待ってて』って言われたんで。15年、待ってるんです」
しかし、今年も交渉権獲得に名乗り出る球団はなかった。41歳になった今、競輪選手として活躍している。あの舞台に立てない限り、その悔しさは競輪のGⅠ優勝でしか晴らせない。
前回の弥彦GⅠ寬仁親王牌では7回目の決勝進出、挑戦も実らなかった。取材陣から「41歳、まだまだこれからだよ!」と声がかかると、「ふっ、どうかしてるよ…」とつぶやいた。
ただし、その瞳は輝いていた。