松阪競輪FⅠナイター「究極ブランドまつぶた杯 四五百賞 中京スポーツ賞」が1日に開幕。菅田壱道(37=宮城)、山田英明(40=佐賀)、岩津裕介(41=岡山)といった実力者や地元の谷口遼平(29=三重)がシリーズを盛り上げていくが、注目したいのは11Rに登場する土屋裕二(47=静岡)だ。

 土屋は4月の武雄記念3日目に落車(滑入)し顔面を強打。救急搬送されるもしばらく意識がなく、一時は生死の境をさまよった。一命を取り留めると10月の大宮からカムバック。今シリーズは復帰4場所目となる。

「今は本当に生きているだけで幸せだなって。正直、調子はまだまだ(良くなるまで)時間がかかりそう。でも悔しさだったりとか、少しずついろいろなことを思い出してきているので。競輪選手は最高の仕事だと思っているし、1日でも長く現役を続けられるように、ひとつずつやっていくつもりです」と復活ロードを歩み始めた。

 大ケガを負ったからこそ分かったこともあったようで「それをみんなに伝えていくのが自分の役割だと思っています」と、今は様々な選手に安全面についてアドバイスを送っている。

「〝こういう時はこうした方が良いよ〟とか〝この場合はこっちがいいよ〟とか。みんなの命を守るために、自分なりに思ったことは伝えるようにしています」

 初日は位置がなく単騎の競走になる。「点数がないから厳しい番組になるのは仕方ない。でもベストを尽くしてなんとか頑張りますよ」。走れる喜びを感じながら、ひとつでも上の着を目指していく。

エトキ=一命を取り留めて復帰を果たした土屋裕二