別府競輪GⅢ「開設73周年記念 オランダ王国友好杯」が7日に幕を開ける。暮れの大一番、立川「KEIRINグランプリ2023」出場を控える松浦悠士を筆頭に新田祐大、守沢太志、浅井康太ら豪華メンバーが顔を揃え、沸き立つ熱戦を繰り広げる。中でも注目を集めるのはモリサワだ。
3年間務めてきたS班からの陥落が決まり「今回からは黒のパンツで走ります」とSSの証である赤いレーサーパンツとはひとまずお別れ…、計り知れない重圧から解放されて「楽になりました(笑い)」と本音をポロリとこぼしたのは、大いなる早とちりだった。
S班の期間中は赤パン着用が義務付けられており、S班としてのあっせんまでそのシンボルを身に着けて戦う。前検日の昼の時点ではそれを知らずに、初日のレースから脱ぐつもりだったのだ…。
ただし精神面は「(S班は)もう大丈夫です。ハッハハハハァ~。戻れるような実力もないですし、いろいろと大変なので(笑い)。これからは〝普通に〟頑張ります」とS班復帰には前のめりではなく、あくまでも1人のS1選手として、活躍していく気構えだ。
そうはいっても競輪祭で見せた豪脚は好調時を彷彿させる。「普通の選手ですし人気にはならないでほしいけど…(笑い)。でも別府は2年前の記念を優勝しているし今年のウィナーズカップも決勝3着と相性も成績もいい。連覇って言っていいのか分からないけど、今年も狙いたいし頑張る」と最後は前向きな言葉で締めた。