立川競輪ＦⅠは１８日、２日目を行った。この日は競輪選手養成所の合格発表があり、準決１０Ｒを２着で終えた稲垣裕之（４６＝京都）は、引き揚げてくるなり合格者のリストの一覧を見つめた。

　レースについては「車間の取り方とかコースとかに課題があった。１着を取れる形だったと思う」と反省を口にしつつも、にこやかな表情。長く一緒に戦ってきている川村晃司（４７＝京都）の息子・峻輝さんの名前がリストにあったからだ。

「良かったです。一緒に練習もしていて強いんですよ。顔も晃司さんにそっくりですぐに分かると思います！」

　近年、同じ世代で一緒に走った選手の子どもと連係するシーンも増えており、稲垣と峻輝さんが連係する可能性も十分ある。また、ハードルは高いが川村親子と３人というケースも…。その時は「親子の間には、入れませんよ！　もちろん、３番手です」とニッコリ笑った。

　かつて２０１８年２月の奈良記念決勝では三谷竜生―三谷将太の３番手を回った。竜生の番手、という可能性もあったが、奈良という舞台もあり「三谷兄弟の間には入れません」と後ろを固めた。そして、近畿ワンツースリー、真後ろで三谷兄弟のワンツーを見届けて、自分のことのように喜んでいたことを思い出していた。

　最終日（１９日）の１２Ｒ決勝は１人での戦いになるが、培ってきたものを駆使して優勝を狙う。