今年2月のGⅠ全日本選抜競輪(岐阜)を制した郡司浩平(33=神奈川)が24日、川崎競輪場で同日に開幕したナイターFⅡの1R前に優勝報告会を行い、集まった約300人のファンを目の当たりにして「こんなに集まっていただいてうれしい」と目じりを下げた。
喜びもひとしおだったようだ。全日本選抜Vは3年ぶり2度目で前回はホームの川崎が舞台だったが、コロナ禍の中での開催で無観客だった。勝ったうれしさは同じでも「前回は声援がなく、寂しさもあった。今回はたくさんの声援をもらって力になった」と実感を込めた。
4年間守り続けたS班から陥落して臨んだ今年1発目のGⅠで、早々と返り咲きを決めた。しかし「すぐに赤いパンツをはけるわけじゃない。S級1班としてS班の選手たちに挑戦者の気持ちで挑む」と慢心はない。
2024年の戦いは、まだ序盤戦だ。神奈川の若大将は「神奈川には力のある選手も多いし、底上げしていけたら」と先を見据え「皆さんの前で(優勝)報告できることは励みになる」と、改めて今後のGⅠ戦線での奮闘を誓った。