岸和田競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛GⅠ「第75回高松宮記念杯競輪」は5日目の15日に準決勝が行われ、決勝メンバー9人が出揃った。3人が勝ち上がった神奈川勢の並びは郡司浩平(33=神奈川)―北井佑季(34=神奈川)―和田真久留(33=神奈川)。郡司は強い決意と責任感で先頭の責務を全うする。

 決勝は神奈川3車の先陣を務める。これからの南関の戦いを見据え、またこれまでの戦いを引き継いでのことだ。

「北井(佑季)さんとは前々からこういう並びになる話もしていた。北井さんとしても、番手で経験したいというところもあるでしょうし」

 和田は近況の戦いぶりから3番手が自然で、注目された2人の前後は郡司―北井。言わずもがな、郡司がすでに暮れの大舞台(静岡グランプリ)の出場権を持っており、余裕があることもある。郡司が攻め立てて神奈川3人にチャンスがあるように組み立てていく。

 こうした並びができるのも、北井が先頭で頑張り続けてきたからこそ。北井としては東の準決9Rも松井宏佑が奮戦しての決勝進出で、南関の選手たちの思いが込められた一戦になる。

 超強力近畿ラインと新山響平―桑原大志のタッグに単騎の小林泰正と楽な構成ではない。「しっかりと自分の役割を果たせるように」。郡司としては、期待に応えられないレースも散見される昨今で「自分が一番それを感じています」。汚名返上に燃える郡司の走りが、岸和田の地を焦がす。