小松島競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛G3「開設74周年記念 阿波おどり杯争覇戦」は6日、3日目を迎えた。その2Rでは今期からS級に昇格した五十嵐綾(23=福島)がS級初勝利を挙げた。

 打鐘過ぎ4角でカマし気味に踏むと、ホームで内に進路を見つけ逃げる古屋琢晶の番手を奪取。バックからは番手まくりで勝利という俊敏な動きだった。

「スピードをもらわないと立ち上げられないタイプで、その点が課題でもある。結果的に内にコースを見つけて行ったが、うまくいきましたね」とホッとした表情を見せた。

 直前の1Rでは師匠の金成和幸が勝利。「師匠が7番車で1着だったし、自分も7番車。これは何かあるかな、と」とニッコリ。レース後は師匠と並んで引き揚げてきた。

 A級だった前期の前半は決勝でなかなか結果が出せず次第に状態も下降気味に。そんな中、4月四日市の中京スポーツ賞で今年初優勝。「あれがターニングポイントでしたね」と、そこからは怒とうのVラッシュ。5月後半からは4連続優勝で勢いをつけての昇級1場所目だった。

 今後については「自在性が自分の強み。先輩からどう見られているのかは考えなければいけないが、自分のスタイルで上に行けるように頑張ってみたい」と、目を輝かせていた。