業界初のミッドナイトGⅢ、佐世保競輪「WTミッドナイトGⅢ」が16日に開幕。その予選5Rでは、久田裕也(24=徳島)が躍動した。

「出してくれると思い、中途半端だった」と鈴木輝大に突っ張られそうになる事態に陥った。だが、打鐘から一段加速すると、力強く叩き切ってそのまま押し切った。「(番手だった)浜田(浩司)さんに迷惑をかける感じになったし、組み立てを良くしないと」と反省しきりだったが、手応えもある。

「風を浴びないようなフォームを意識しているんです」

 イメージしているのは「犬伏湧也さんのきれいなフォーム」とのこと。4月川崎記念で手を負傷してからは「しっかり握れずにフォームをつくれなかった」と苦慮していたが、ようやく握れるようになってきて「感じをつかめてきたんです」と笑顔があふれた。

「もっと強くなって、犬伏さんの前で頑張りたいので」。2日目(17日)の7R準決も気持ち良く駆けて、成長をアピールする。