佐世保競輪GIII「開設75周年記念 九十九島賞争奪戦」(優勝賞金560万円)は最終日の7日、12Rで決勝戦が行われ、犬伏湧也の先行に乗った松浦悠士(35=広島)が好展開をモノにして優勝。昨年12月玉野(広島代替)以来、通算23回目の記念制覇を達成した。

 遅まきながら今年初となるグレード戦でのVだった。今年だけで落車は4回。立て直すとまた転ぶ負の連鎖に苦しめられ、ほとんどまともな状態で走れなかった。今節も前検日から景気のいいコメントは聞かれず手探り状態。それでも「自分で戦う脚力はまだまだ。でも、開催中にいい状態まで持っていけたのはよかった」と、抜群の調整能力を発揮し最高の結果で締めた。

 S級S班からの陥落は決定しているが、まだ1年は終わらない。この後は中2日で伊東記念(11~14日)、そして待望の大一番・地元の広島記念(20~23日)が控える。「伊東は地元記念へ向けてになる。ただ、今回400バンクで結果が出たし地元には生きそう」と前を向いた。流れをつかめず苦しんだ1年を最後の最後に締めくくり、捲土重来への足掛かりとする。