福井競輪の令和6年能登半島地震復興支援GⅢ「開設74周年記念」(不死鳥杯)が20日に開幕し、8Rの一次予選では脇本勇希(25=福井)の先行に乗った清水剛志(33=福井)が白星スタートに成功。脇本も3着に粘って地元記念の初日をそろって突破した。
戦前は不安そうにしていた脇本だったが、抜群のタイミングでカマすと別線をあっという間にのみ込み、近畿ライン上位独占に貢献。「ホームカマシで3着というのはあまり良くないけど、3番手が自力(選手の稲毛健太)だったので。感触は悪くなかったし素直に初日クリアできたことを喜んで、また2日目から頑張りたいです」と語った。
地元記念は4年連続の参戦、協賛GⅢを入れれば5回目の地元GⅢ戦だが、まだ決勝の舞台を踏めていない。地元GⅢ優出、そして念願の兄弟連係を目指して「一戦一戦、ベストを尽くしていきます」と言葉に力を込めた。
絶好展開をモノにした清水は「前回過失走行(で失格)していたので、道中、大げさに反応しすぎてしまった。それに脇本君を2着に残せず技術不足でした」とまずは反省の弁。ただ「前回のケガは小指をかすっただけだったし脚も問題ないです」と万全の状態で地元記念を迎えている。
2日目(21日)の二次予選は脇本は7Rで土生敦弘(25=大阪)の番手回り。清水は6Rにスタンバイ。「やれることを精いっぱいやる」と口をそろえた2人が準決のキップをつかみ取りに行く。