福井競輪の令和6年能登半島地震復興支援GⅢ「開設74周年記念 不死鳥杯」は23日に最終日を開催。12R決勝は中団に切り替えてバック手前から自力に転じた脇本雄太(35=福井)がV。GⅢ優勝は昨年4月武雄以来15回目、地元記念は4年ぶり6回目。
注目を集めた脇本兄弟の初連係。「勇希は走る前からスイッチが入っていたしSも自分で取ると言っていたので任せていた。自分は勇希の気持ちを汲み取るレースをしなきゃなって」。弟は必死の抵抗も及ばず新山響平に叩かれたが「冷静に対処できた」と4番手にスイッチし、先まくりを打った山田庸平の上を豪快にまくって弟の頑張りに応えた。
今年前半は3月取手GⅡウィナーズカップVこそあったが、落車や体調不良で「状態は悪かった」と本来の豪脚が鳴りを潜めていた。しかし今シリーズは4日間上がりタイム10秒台を記録。地元記念で完全復活を猛アピールした。帰ってきた〝最速最強〟の男は「だいぶ上向いてきた。次の平塚オールスター(GⅠ、8月13~18日)で優勝できるように頑張ります」と地元ファンに約束した。