岸和田競輪のFⅠ「発刊60周年記念大阪スポーツ杯」が3日、開幕する。追加参戦の三谷将太(38=奈良)が笑顔の奥に決意を秘めている。

「高松宮記念杯の時が超抜やったんでね。あの時を思い出せるように、追加を受けました」

 6月GⅠ高松宮記念杯の奮闘は記憶に新しい。だが近況は「自転車がへたってきているので、今回は新車を持ってきた。ただ、平塚オールスターは前のもので走るつもりなんですが」と、もどかしい問題を抱えている。

 それを払拭するためにも、岸和田を走ることが大きなプラスと判断。すべては、悲願のGⅠ決勝進出を平塚で果たすため。その思いが、熱くにじんでいる。

 初日の12R特選は近畿4人は分かれて、三谷は岡崎智哉をマークする。単騎3人という構成で、岡崎は「前回の大宮初日で先行して、やれなくもない感じだった」と思わし気なコメント。岡崎が先行なら、三谷は「番手の仕事で飯を食っているんでね」の言葉通りの走りで応える。