取手競輪モーニングFⅡ「東京スポーツ賞」が1日、開幕する。前検日となる31日は台風10号の影響による交通機関の乱れが懸念される中、参加選手は全員、無事に取手入り。淡々と前検作業を終えた。

 今節は西地区(中部、近畿、中四国、九州)からの参加が19人。大動脈の東海道新幹線が三島~名古屋間で運転見合わせになるなど交通機関が大幅に乱れる中、参加選手はさまざまな手段で取手に駆け付けた。

 九州、四国組は全員が飛行機移動。前検2日前の8月29日中に東京入りしていた選手がほとんどで、高田誠(53=福岡)は「博多便が全部キャンセルになったけど、北九州便に切り替えて何とか届きました」。松本充生(46=愛媛)も「飛行機が飛んでるうちにと思って2日前に来たけど、取手での2泊が長かった」と疲労の色をにじませた。

 一方、古閑良介(51=福岡)、丸林駿太(22=福岡)の久留米両者は前検当日(31日)移動で到着。丸林は「2日前、前日の博多便がまったくダメでどうしようかと思ったけど、当日普通に飛んでくれたので助かりました」と話した。

 野上竜太(28=岡山)は29日に地元を出発し、大阪から北陸(特急、新幹線)経由での関東入り。疋田敏(56=愛知)、水谷亮太(27=愛知)ら愛知勢は、30日に東名道を避けての迂回ルートで取手に到着した。

 強行軍になったのは直前の武雄(8月27~29日)に参加していた大中拓磨(35=兵庫)。最終日が中止になった29日中に車で九州を脱出し地元に帰還。翌30日に追加の連絡を受け「迷ったけど調子が上向きだったので受けることにしました。でも、さすがにちょっとしんどい…」と苦笑しつつも、前検日には元気な姿を見せた。