平塚競輪ナイターFⅡ「湘南ミルキーウェイレース」は15日、開幕する。ガールズで注目を集めるのは、競輪には昨年12月29日のガールズグランプリ決勝以来の参戦となる梅川風子(33=東京)だ。初日は7Rに1番車で臨む。

 ナショナルチームの一員として目指した今夏のパリ五輪はリザーブとなったため出場はかなわなかった。しかし、残念な決定から3か月以上が経過し「複雑な気持ちは処理できた。切り替えてはいる。今回はワクワクするいい舞台」と気持ちは前向きだ。

 不安はある。直近では6~9日に静岡・伊豆ベロドロームで行われたトラックの全日本選手権に出場しているが「(ガールズケイリンでは)久しぶりのレース。自転車に慣れることも大事だし。レースも慣らしながらになる。全日本も久々だったし、レース勘はイマイチかも」と言う。

 一方で、ライバルには簡単に真似できない強みもある。「トレーニングは人より積んでいるし、時間も取れている」。ナショナルチームの恵まれた環境下で打ち込む豊富で質の高い練習には自負もある。

 順当に勝ち進めば、17日の11Rガールズ決勝で倒さなければならないのが話題の新人、仲沢春香(23=福井)だろう。優勝した全日本選手権の女子ケイリンでは2着の仲沢に格の違いを見せつけたが「いい回転数がある」と素質の高さに一目置いており「いい勝負になるのでは」と警戒している。

 今開催が終われば、次なる戦いの場は10月16~20日にデンマークで行われるトラック世界選手権。弾みをつけるためにも、ここでつまずくわけにはいかない。