岐阜競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 長良川鵜飼カップ」が21日に開幕する。瓜生崇智(29=熊本)は姿を見せて早々に「えっ、ホントですか」と声を挙げた。

 前検日に優勝候補の一角だった地元の山口拳矢が病気のために当日欠場。初日特選に繰り上がったのだ。「次点だったし(北津留)翼さんの番手かな、と思っていた。ある意味ラッキーボーイですね。(ビッグレースの)裏開催でのGⅢで初日特選はあったけど、記念としては初の特選スタートです」と、気を使いつつも表情は明るい。

 そこには近況の好調さもある。競走得点は110点を軽くクリアし「競輪人生で最大瞬間風速」だと話す。6月の青森FⅠで今年2回目のVを決め、8月平塚のGⅠオールスターでは、勝ち星こそなかったが4走して3度車券に貢献している。

 さらにこの開催の後には、新装なったばかりの熊本記念(10月3~6日)が控える。「地元記念前に頑張りたいですね。今回は熊本の若い後輩もたくさんいるし」と、伊藤旭や東矢圭吾、兼本将太といった一次予選組にも期待を口にした。初日特選12Rは山田庸平との連係になり、頼れるパートナーとともに好スタートを切る。