熊本競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 火の国杯争奪戦」は5日、3日目を開催し、決勝メンバーが出揃った。地元の熊本勢ではエースの嘉永泰斗(26)と中川誠一郎(45)がファイナル進出を決めた。
7月にリスタートを切った熊本競輪場。新しく刻まれる記念覇者には地元エースがふさわしい。嘉永は準決11Rで2着とし、同県先輩の中川とともにファイナル進出を決めた。「(前を任せた東矢)圭吾のおかげ。いいタイミングでいってくれた。強かったです」と同県後輩の頑張りに感謝した。
こけら落としだった7月の再建記念では優勝したものの、体調不良で8月の平塚GⅠオールスターを欠場。9月向日町GⅢで戦線に復帰したが、新調した自転車もピリッとせず、スターは苦しんだ。今回は未勝利だが、初日と2日目は自力戦で力を出し切っており、大一番に間に合った。元に戻した自転車も悪くない。
最終日はトップレーサーの競演を一目見ようと、多くのファンが詰めかけることは間違いない。「プレッシャーもあるだろうけど、しっかりレースができれば」。日本一熱いファンの声援をエネルギーにすれば3割…いや、それ以上の力になる。
熊本記念は2021年の「71周年」を制したが、お隣の久留米競輪場で代替開催されたもの。真の地元記念チャンプへ激走する。