松阪競輪場の施設整備等協賛競輪in松阪GⅢ「The Leonids Cup(ザ・レオニズカップ)」は17日に最終日を迎え、12Rで決勝戦が争われる。波乱が続いた混戦シリーズを象徴するように、ファイナリスト9人には個性豊かな面々がそろった。地元からただ1人決勝進出となった西村光太(38=三重)は、仲間の思いを背負って決勝を戦い抜く。

 準決は前を任せた皿屋豊(41=三重)が果敢にジャン先行。「男気を見せられました。自分も残るぞという先行で、ひとつ上の出力という感じ。まくらせない気迫とカカリもすごかった」。それに応えるべく「初日の反省を踏まえて、波をつくったりしたんですが…」。しかし「自分の甘さが出てしまった」と自身はなんとか3着に食い込んだものの、皿屋は7着で準決敗退となり、自分だけの勝ち上がりに悔しさをにじませた。

 決勝は「地元で他地区には付けられない」と自分で総力戦を展開する。

「ここまで来たら気持ちだけ。笠松(信幸)さんには、自分がデビューしたころから後ろに付いてもらい、怒られたりアドバイスをもらったりしてきた。笠松さんが後ろだと緊張するし『何かせなアカン』という気持ちになる。しっかり頑張りたいと思います」

 皿屋をはじめとした、脱落した地元の仲間の思いを背負い、決勝はホームバンクで思い切り暴れ回る。