大宮競輪のFⅠが6日に開幕する。シリーズリーダーを務める山口拳矢(29=岐阜)は今年に入って立川記念、久留米FⅠを連続Vと勢い最高潮だ。
S級S班を務めた昨年は度重なるケガや体調不良に苦しんだが、今年は一転、最高のスタートを切っている。
「立場も変わったし一度リセットして、と。前回に関してはFⅠ戦だし手放しでは喜べないけど、走り方は良かったと思います」と語るように、確かに今年に入ってからは長い距離を踏む仕掛けや積極的に動いて位置を取りにいくなど、内容の良さも光る。
次走はいよいよ今年最初のGⅠとなる全日本選抜(21~24=豊橋)。地元の中部地区で開催されるとあって〝去年の赤パン〟にかかる期待も大きいが、「地元地区だからというのは全くないけど、もちろんGⅠだし頑張りたい」と静かに意気込み「調子が上がってきたという(手ごたえ)のはないけど、肩の可動域がちょっとずつ広がってきたのはある」と体の回復具合を明かした。
「谷口(遼平)さんはいつも任せてくれるので初日(12R)も自分が前で。大宮は初めてだけどなんとか頑張りたい」
S班奪還を目指す大一番に向けて、今開催で最高の弾みを付けたいところだ。