大宮競輪のFⅠシリーズが6日に開幕した。7Rのガールズ予選1はシリーズリーダーを務める吉川美穂(32=和歌山)が快勝。〝因縁の地〟での白星に安堵していた。

 吉川の大宮参戦は2021年10月以来。「その時は決勝で落車してしまった」と背骨の骨折など大ケガを負った。

 嫌な記憶が蘇るおそれもあり「緊張した」ようだが、「落車したのは決勝だったので。予選は落ち着いていこうと」と集中力を高めると「後ろに(田中)まいさんがいたので、ガツンと踏むより徐々に上げていった。うまくいったと思います」と冷静な立ち回りを披露した。

 2日目(7日)の7Rでも軸となることは確実だが「小泉(夢菜)さんがいますね」と人気対抗格となりそうな地元レーサーを警戒。「小泉さんには高知のフレッシュクイーンの時にやられている。500バンクという点では彼女に地の利があると思うし、気を付けたい。調子は悪くないので」と語った。

「久しぶり」という得点トップで迎え撃つ立場の開催。「こういう時に(優勝を)逃すので。今回はしっかり勝ち切れるように」

 狙うは完全Vのみ。2日目も「自力自在」に動いてファンの支持に応える。