大宮競輪のFⅠシリーズが17日に開幕し、予選8Rは片桐善也(30=新潟)がアッと驚く逃げ切りを収めてS級初勝利を飾った。
格上位の松坂洋平や、売り出し中の先行レーサー坂田康季が人気を集めた一戦で、今期初S級の伏兵が大仕事をやってのけた。タイミングよく先頭に立つと、城幸弘の援護も受けながらペース駆けに持ち込み別線を圧倒。そのまま先頭でゴール線に飛び込んだ。これがS級初勝利となり「とにかくうれしいです。一般戦とかでも勝てていなかったので」と目じりを下げた。
S級デビュー戦となった1月の当地記念は9着、7着、9着、9着と壁にぶち当たり、その後もS級のペースになじめず大敗を繰り返した。
ただ「体の状態が良くなって、調子も上がってきたし自信もついてきた」と浮上のキッカケをつかむと、前回の佐世保FⅠでは2度の確定板入り。前期A級で94点を取った機動力をようやく発揮できる状態まで戻し今回の〝予選1着〟につなげた。
「今日の1着は展開的にラッキーな部分が大きかった。これからは実力で1着をたくさん取っていけるように頑張りたい」と〝S級2勝目〟ゲットへ気を引き締めた。