名古屋競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開場75周年記念 金鯱賞争奪戦 名古屋グランパスカップ」は4日の最終日、12Rで決勝が行われ、深谷知広(35=静岡)が郡司浩平のまくりを差して優勝。2月静岡以来、23回目のGⅢ制覇を果たした。

 その都度、話し合いで前後を決める深谷と郡司。今節は初日特選から郡司が前回りの流れで「初日に付いて、すごい仕上がりだった」と盟友の好調を確信していた。決勝も「ずっと(レース自体の)スピードが上がり続ける感覚だった。でも、郡司のスピードなら大丈夫と思って付いていました」。その信頼に応えるまくりを差しての好連係だった。

 元愛知籍時代には果たせなかった名古屋記念Vで〝忘れ物〟を1つ回収。また、地元とラインを組むことも多かったシリーズを「愛知県の選手と連係することができてすごく懐かしかった」と感慨深げに振り返った。

 表彰式ではファンから「(愛知に)帰ってこい!」と投げかけられるほど、尾張の地での深谷人気はまだまだ絶大。まずは今月20日開幕の伊東GⅡウィナーズカップまで「集中力を切らさず」走り抜き、その先の第79回GⅠ日本選手権(4月29日~)では再び名古屋で躍動する。