川崎競輪GⅢナイター「開設76周年記念 桜花賞・海老澤清杯」は21日に3日目を行い、準決3番が終了。最終日(22日)の12R決勝に臨む9人が出そろった。その一人、小森貴大(35=福井)は並々ならぬ決意で頂上決戦に挑む。
最後にGⅢで優出を果たしたのは3年前の川崎記念だった。「その年に生まれた息子が3歳になりました」と感慨深さもある。今開催は初日と2日目に前で動いて1着、2着。同県の脇本雄太の番手で臨んだ11R準決は「打鐘で緩んだ時点で、いつ行ってもおかしくないと集中した。脇本さんのお尻だけを見て付いていった」としっかり付け切って2着で勝ち上がった。
今年は例年以上の決意で競輪に向き合っているという。転機となったのは2月の奈良記念の二次予選だった。同期の皿屋豊の番手で臨むも仕掛けに付いていけず結果は6着。「ここ1、2年は上を目指すことをサボっていて、ライバルだと思ってやってきた皿屋さんとの差を感じた。やっぱり強くないと楽しくないし、GⅠで戦える選手になりたい」との思いを強くし、心を入れ替えた。
決勝では再び脇本とコンビを組む。「脇本さんの後ろは近畿の誰もが欲しい。チャンスのある位置だし、自分の役割を果たしたい。体の状態はいつになくいい」。3年前は9着だった舞台で成長のあとを見せつける。