京王閣競輪シン東京ミリオンナイトレースGⅢ「大阪・関西万博協賛 日本名輪会カップ」は10日、開幕する。西武園GⅠオールスター直前の開催で銘柄級は不在。誰にでもVチャンスがある激戦シリーズ。競走得点ナンバーワンの北津留翼(38=福岡)をはじめ各地の強豪が腕をぶす。地元の鈴木竜士(29=東京)もそんな一人だ。

 
 GⅠ直前の留守舞台。和歌山と同日程で争覇級のライバルは半分。さらにガールズが同時開催のため、優勝は81分の1の高確率とあって、GⅢの栄誉獲得へ―。多くの選手の目の色が変わってくるのは至極当然だ。

 2017年平塚GⅡヤンググランプリの覇者である地元の鈴木も「チャンスと思っているし、最後かなと思っている。あっ旋が出た時点から優勝したい気持ちで来ている」と、初のGⅢ優勝へ向けて気合が入っている。

 前走のいわき平は準決3着者の中から1人の狭き門を通過できずに優出を逃したものの「調子はいいし、体調も問題なかった」と戦える手応えは実感していた。今大会までの中4日間は疲労を取ることだけに専念して大一番に臨む。

 V争いの前哨戦といえる初日メインの特選12Rは関東が杉本正隆(37=茨城)と2人だったため動向に注目されたが「北津留さんの番手に行かせてもらいます」と九州の大砲の後位を強行指名した。連係するのは初めてだが、付いていくだけで満足はしない。「1着を取れるように」。きっちり抜くことが目的だ。