京王閣競輪GⅢ「開設76周年記念 ゴールドカップレース」は4日、3日目を開催した。10R準決では小倉竜二(49=徳島)が初連係の新田祐大をチョイ差し。決勝一番乗りを果たした。
百戦錬磨のベテランは「まさか抜けるとは」と結果に驚きつつ「移籍金を2000万円払うから、徳島に来てほしい。引退に向けて思い出が一つできた」と、いつになく冗舌で〝オグリュウ節〟全開だった。
グランドスラマーのダッシュに付けきれるのか一抹の不安もあっただろうが、実際には「力感のあるフォームで風を受けながらもパワーで進んでいくから、付けきれるなら付きやすい」と言い、口が空くこともなかった。「まさかの押さえ先行」だったことも追い風に。予選は2走して連続4着だったが、準決は1着で優出を決め「流れはいい」と手応えを口にした。
5日の頂上決戦はS班・脇本雄太の後位が空席だったものの、今節絶好調の大川龍二に託した。「決勝は人数合わせみたいなもの」と不敵に笑った鳴門の竜が、瀬戸内の龍に乗って波乱を呼ぶ。