松阪競輪「ウィンチケットミッドナイトGⅢ」は8日、初日を行った。吉田有希(24=茨城)は身悶えするような1日を過ごした。
8日は24歳の誕生日だったが「こんな苦しい誕生日はない! アンハッピーバースデーですよ」とレース後は苦悶の表情だった。年齢は上だが後輩期の小川三士郎の挑戦を前に「ナメたレースはできませんから。前受けから突っ張る考えでした」と2周をフルにもがき切った。倒れるほどの苦しみを味わうレースで、汗も流れ続ける。
開催前には特選スタートが追加あっせんの都合で予選からになる不運もあり、悶々としたものもあったがこの白星で吹っ切れた。
「昔のスタイルを思い出しているし、24歳はまた新しい気持ちでやっていく」
輝く瞳はまさに若者。「42歳に見えますけど、24歳ですから!」。2日目(9日)準決7Rは東日本の実力者の小原太樹と永沢剛を背に、再度、積極策で挑む。