和歌山競輪F1「WTVテレビ和歌山杯」は20日、初日を開催。S級予選10Rは地元の中西大が力強く押し切った。
改修されキレイになった新装オレンジバンクを気持ち良く駆け抜けた。
「弟子の張野(幸聖)が前のレースで先行していたから、オレも先行せなあかんなと(笑い)。それに、近畿の先輩の(三谷)政史さんと高校の先輩の(坂本)健太郎さんが付いてくれていたので、みんながチャンスがあるように」と、ラインを生かす走りに徹した。
それでも後続を振り切った強さは、今の状態の良さを物語っている。「やりたいことはできたし、後ろの人にも『良かったよ』と言ってもらえたし合格!」とひとまず納得の表情を見せた。
2年前の落車からパフォーマンスを落としていたが「先行でS級1班に定着していた頃ぐらいに戻さないといけないし、その兆しも見えている」と手応えも口にする。
3週間後には和歌山記念が控えている。「初日は軽かったけど、1月の和歌山は絶対に重くなるので」と先を見据え、実りの多い開催にするつもりだ。