こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!
先日行われた岐阜記念(4~7日)は清水裕友(30=山口)選手が優勝しました。決勝は前を任せた犬伏湧也(30=徳島)選手がホームで仕掛けると、最後は清水選手がチョイ差し。S級S班コンビによるワンツーとなりました。
ただ、このシリーズで特に印象的だったのは嘉永泰斗(27=熊本)選手の強さです。初日特選では打鐘から先行した犬伏選手を、単騎で最後方からまくって1着。9車立てでしかもタテ長の展開を最後方からまくるというのは、なかなかできるものではないと思います。
このレースで改めて嘉永選手の強さを感じました。嘉永選手の近況の充実ぶりは目を見張るものがあり、岐阜記念の前に行われた川崎FⅠ(8月28~30日)初日特選ではイン粘りで松井宏佑(32=神奈川)選手の番手を奪い、直線抜け出して1着。決勝も脚を使いながら3番手を確保すると最後は中割りで突き抜けて完全優勝を決めました。先行力はもちろん、自在性にも磨きがかかった嘉永選手。10月には京王閣記念、寬仁親王牌が控えており、活躍が期待できそうです。
また、近況では松谷秀幸(42=神奈川)選手のタテ脚もかなり魅力的です。7月のいわき平FⅠの初日特選では2センターで最後方と苦しい展開も、最後は外を伸びて突き抜けての1着。決勝も直線を鋭く伸び優勝しました。
続く玉野GⅡサマーナイトフェスティバルでも、準決勝は直線で落車があったとはいえ最後方からコースを縫って2着まで突っ込み優出に成功。決勝も最終バック7番手と苦しい位置でしたが最後は3着まで追い込んできました。現在は賞金ランキングでボーダーよりやや下の位置ですが、今後の活躍次第では初のGP出場もまだまだ狙える範囲です。車券的にも前が不発でも伸びてくるので、別線との組み合わせ決着になることも多く、高配当もよく提供しているのでぜひ注目してみてください。
最後にA級からは小川将二郎(23=徳島)選手のタテ脚に注目しています。近況では熊本、西武園と連続で優勝をしていて、今年は決勝を外したのは3回のみと、安定した成績を収めています。熊本の決勝では、好位置を取っても先に仕掛けていたように、調子がいいだけではなく積極性も素晴らしいと思います。10月には地元戦の小松島(27~29日)にも出場予定なのでぜひチェックしてみてください。
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。