名古屋競輪FⅠ「KEIRINフェスティバル」が22日、開幕する。初日メインの10R初日特選はシリーズリーダーの中釜章成(28=大阪)が石塚輪太郎を背に白星発進を目指す。

 中釜の体内には今、マグマがたまりにたまっている。今年は2月の豊橋GⅠ全日本選抜の準決勝での暴走失格から「無職になったり、FⅠ戦にしか呼ばれない」と不本意な日々が続く。グレードレースへの出場は10月の別府記念が最後だ。

 昨年初出場を果たした小倉GⅠ競輪祭と重なる今回は、FⅠ連戦の真っただ中。「(GⅠで)近畿のやつらに(自身が先陣役として)地獄を見せたらなアカンのに…」と、もどかしさを募らせている。

「金持ち」になることへの思いは誰よりも強い。「来年はGⅠにもそれなりに走れると思う」と信じて我が道を突き進む。