松戸競輪ナイターFⅠ「ベルハンマーカップ」は27日、2日目を行い、東矢圭吾(27=熊本)が10R準決勝を制して決勝一番乗りを果たした。

 前受けから6番手まで引き、前が緩んだタイミングで迷わず発進。打鐘3角付近で主導権を握り、そのまま押し切った。

 今開催には並々ならぬ決意で臨んでいる。来年2月に地元熊本で開催されるGⅠ全日本選抜の選考期間は今月末まで。東矢は前検日の25日から「全日本選抜のボーダーぐらいにいるので点数を上げないといけない」と口にしていた。9月小倉以来の決勝進出は最低ノルマでもあった。

 GⅠ寬仁親王牌への3年連続出場にも意欲を燃やす。30日に小倉で行われる九州地区プロには中1日の強行日程となるが、スプリントでエントリー。中川誠一郎や青柳靖起、梶原海斗らを相手に死力を尽くす。

 2日目を終えて「アップのときに重さを感じたけど走ったら大丈夫だった。気になったのは踏み直しに少しモタついたことぐらい」と状態は問題なさそう。準決でも連係した田中誠の援護を背に、優勝で2つのGⅠ出場権ゲットに弾みをつけたいところだ。