こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!
先月幕を閉じた小倉GⅠ競輪祭は阿部拓真(35=宮城)選手が優勝し、また新しいSSの誕生となりました! 今までGⅢの優勝もなく、GⅠの準決勝進出すら初めてという中での優勝でした。
決勝は同期の吉田拓矢(30=茨城)選手の番手回り。吉田選手のまくりに乗ると、3コーナーから冷静にコースを見つけ、最後は鋭く伸びました。9月には2開催連続での落車もありましたが、調子を上げて臨むとチャンスをものにしました。
ただ決勝で印象に残ったのは松本貴治(31=愛媛)選手の立ち回りです。着順次第でグランプリも狙える状況かつ、後ろは他地区の選手だったので、まくりと予想した人が多かったと思います。
叩く順番が来たとはいえ、グランプリの権利がかかった状況で迷いなく先行できる気持ちの強さとその性格が、来年こそグランプリに導いてくれるのではないでしょうか。内容のある走りでの勝利を狙う姿勢、別線の自力型を完封した脚力も素晴らしかったです。
来年8月は地元の松山でGⅠオールスター開催があり、最後の直線で地元の声援に押されて優勝するところを見たいです。
そして先日ついに広島競輪場の改修工事が完了し、現地で競輪塾のロケをしながらレースを見てきました! マスコットの「ぴーすけ」が描かれた鮮やかなバンクや大型複合遊具など、明るく家族連れでも楽しめる場所になっていました。まもなく記念(12月20~23日)も控えており楽しみです!
7~9日に行われたFⅠ開催は、ガールズ、A級ともに決勝で地元選手が見せ場をつくっていました。またS級決勝で3着に逃げ粘った渡口勝成(28=山口)選手は今後狙い目です!
決勝では競走得点が12点差ある菊池岳仁(25=長野)選手が率いる4車ラインを相手に、2車で対抗する厳しい構成でした。レースは後ろ攻めから赤板で切ると、後ろを見ながら冷静にペースをつかみ、最終ホーム手前から一気に加速して先行しました。
菊池選手にはまくられてしまいましたが、あのメンバーの中、菊池選手相手に先行して3着に残れたのは、かなり仕上がっていたという証拠だと思います。約5か月ぶりの決勝でしたが、競走得点以上の脚力がある状態だと思うので、次回以降も狙いたい選手です。25日からは地元の防府の出走もあるので、ぜひ車券を買ってみてください!
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。