平塚競輪場で30日に争われるGP「KEIRINグランプリ2025」を、東スポグループの全国記者が入魂予想!
☆九スポ・浅野浩一記者
古性優作が史上2人目のグランプリ連覇を達成する。前夜祭では並びの明言を避けた近畿カルテットは寺崎浩平―脇本雄太―古性―南修二で結束した。8月函館GIオールスターの恩返しをしたい寺崎は脇本が手負いだからといって小さいレースはしない。郡司浩平、嘉永泰斗、阿部拓真の単騎勢はリスク回避の一撃狙い。分断に行くなら真杉匠―吉田拓矢の関東だが、近畿も十分な対策を講じている。
寺崎の飛び出し、脇本が自力チェンジ、古性の逆転で勝利の方程式は完成だ。脇本がガッツリ粘られても輪界最強のオールラウンダーが仲間を助けて、返す刀でタテに踏むのは難しいことではない。9―4―1378と9―1378―4。
【浅野のシルシ】
◎古性優作
〇南 修二
▲郡司浩平
△脇本雄太
×真杉 匠
☆九スポ・塩次洋太記者
情け無用の一発勝負はなかなか本命サイドで決まらない。また「残す」との意識が薄れやすい舞台だけに逃げ切りも難しい。個人的に興味をそそるのは単騎選手が内を突く、もしくはまくりに乗ってドサクサにぶち抜くシーン。そうした4角を描けるのは郡司浩平と嘉永泰斗に阿部拓真だ。本命は郡司とした。
近畿が難敵だが、どんな強豪にも必ず一瞬の隙はある。今回は手負いの脇本雄太の位置になるが、郡司や嘉永に番手へ飛び付くイメージがわかない。その手の荒業は真杉匠や阿部にお任せだ。郡司は嘉永の一発に乗れれば儲けもの。仮に自分で動いたとしても内へ外へと攻め立てて状況そのものを突破する。1頭34589の2、3着。
【塩次のシルシ】
◎郡司浩平
〇古性優作
▲吉田拓矢
△真杉 匠
×嘉永泰斗
☆大スポ・福岡英朋記者
近畿が寺崎浩平―脇本雄太―古性優作―南修二で一枚岩になったことで流れは読みやすくなった。寺崎がオールスターVの恩返しとして飛ばすことは必至。1番車の郡司浩平が単騎ということを考えれば2番車の寺崎は前受けからの突っ張り策まであり得る。脇本は手負いでも出場するからには走れる脚はあると信用。
他派の巻き返しを待つより、ポイントが来れば番手から二段ロケット目に点火してレースを近畿の流れに持っていく。最後は古性が山田裕仁さん(2002、2003年)以来、史上2人目のGP連覇を決める。9―1347―13457と勝負する。仮に脇本が絡まれても古性なら自身の位置は確保して内でも外でも踏めるのは強みだ。
【福岡のシルシ】
◎古性優作
○脇本雄太
▲郡司浩平
△南 修二
×真杉 匠
☆東スポ・奥山雄大記者
初手の並びが大事な今の競輪界において車番は重要なポイント。グランプリの車番は前夜祭での抽選や選手が選考順に希望の枠番を選択する年もあるが、平塚では普通開催と同様に「番組編成委員」が車番を決定する。賛否両論あるが、確実に言えるのは1番車を与えられた郡司浩平の地の利は大きいということ。
寺崎の番手がもつれるケースや、後ろ攻めのラインが動かずレースが膠着する展開も考えられるが、いずれにしても郡司はスタートで失敗しない限り中団以内をキープできそう。じっくり脚をため、最後は地元ファンの声援を後押しに直線を切り裂く痛烈な伸びを披露! 1―589―3456789。
【奥山のシルシ】
◎郡司浩平
○吉田拓矢
▲嘉永泰斗
△古性優作
×阿部拓真
☆大スポ・阪本伸太郎記者
宮城勢として42年ぶりのGI覇者となった阿部拓真を狙う。下馬評を覆した競輪祭で見せた〝嗅覚〟の鋭さと、初のGI決勝で優勝をもぎ取った〝勝負強さ〟は、ほかのGP出場選手の中でも際立つものがある。
競輪祭後、同県先輩の和田圭選手から「拓真には宮城の若手たちに勇気や希望を与えてほしい」との思いを聞いた。来年はS班として重圧も大きくなるが、それでも宮城、北日本の〝希望の光〟として、この舞台で戦える姿を示す。4車結束の近畿勢に対し、真杉匠の動向次第では単騎にも十分出番はあるはず。勝負どころで好位をかぎ分け、突き抜けるのみだ。同じく単騎の郡司浩平との6=1―3589で勝負。
【阪本のシルシ】
◎阿部拓真
〇郡司浩平
▲古性優作
△吉田拓矢
×嘉永泰斗
☆大スポ・岡田晋記者
近畿4人の並びは収まるところに納まった感じだが、そこに至るまでには葛藤があったはず。とりわけ番手を回る脇本にとっては、ある意味〝弱み〟みたいなものを見せてしまった印象だ。競ったり粘ったら不利と言われる一発勝負。それでも2車の関東勢が、内で飛び付くか、外で張り付くかは十分考えられる。そうなれば単騎の出番。地元開催で重圧がある郡司以上に、思い切ったレースができそうな嘉永を軸に買う。3連単8―1369―全と、2車単8―2457の計40点。
【岡田のシルシ】
◎嘉永泰斗
○郡司浩平
▲古性優作
△阿部拓真
×真杉 匠
☆九スポ・井上和久記者
近畿4車の並びが変化球もなく順当に決まった。つまり脇本雄太の覚悟が決まったということだ。近畿の将来を背負う寺崎浩平が先頭で駆けて南修二が弁慶のごとく黙って4番手を固める。腹を据えたグランプリスラマーが番手で古性優作が3番手。ここまで隙がない強力ラインに逆らう手はない。輪界最強のオールラウンダー古性がどんな展開になっても最後は抜け出してGP連覇を達成する。真杉匠が近畿の厚い壁をどこまで揺さぶれるか。ファンの注目はその一点。関東を背負う若武者が意地を見せればサラ脚で一撃を狙う郡司浩平に出番。9―1347―1345678に、1―9―345678。
【井上のシルシ】
◎古性優作
〇脇本雄太
▲郡司浩平
△真杉 匠
×南 修二
☆東スポ・礒崎圭介記者
今年の新語流行語大賞に選ばれたのは、高市早苗首相が自民党総裁に選出された際のあいさつで言った「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」。国のために働くのは宰相として当然ながら「働いて」を繰り返したことで強烈なインパクトを与えた。
そこで狙うのが〝繰り返し車券〟だ。人気になるのは4車で結束する近畿勢や地元の郡司浩平だが、関東勢の真杉匠と吉田拓矢の「タクタク」の競輪力も軽視できない。
昨年の真杉は勝負どころで南関勢に包まれて見せ場なく7着に終わったが、オールラウンダーぶりは輪界屈指。3番車なら前受けでレースをつくることもできる。単騎勢は前々で勝機を伺いたいだろうし、ゴチャつけば関東勢に追い風となる。
ヨコの動きにも定評のある番手のダービー王・吉田がしっかりと仕事をして最後に抜け出すとみた。競輪祭を制して〝時の人〟となった阿部拓真の突進に期待して「タクタクタク」を本線に5―36―1369で金持ちを目指す。
【礒崎のシルシ】
◎吉田拓矢
○真杉 匠
▲阿部拓真
△郡司浩平
×古性優作