静岡競輪GⅢ「開設73周年記念 たちあおい賞争奪戦」が12日、開幕する。S班の一人・吉田拓矢(30=茨城)はゆかりの地で奮闘を誓う。

 12R初日特選は初タッグとなる杉浦侑吾の番手回り。杉浦の方が吉田の1学年先輩にあたるが「出し惜しみするタイプではないし、これが自然かなと。ダッシュもいいし、まずは離れないように付いていって、ですね」。前後が決まるのに時間はかからなかった。

 直前の高松記念(小松島代替)決勝は、前団をのみ込む勢いで迫力満点のまくりを放ち、番手まくりで必勝態勢を敷いた石原颯に冷や汗をかかせた。「あとちょっとだったけど、石原君が強かった。でも、感触は最終日が一番良かったです」。準決後の調整で自転車との一体感が生まれ「直前の練習もいい感じ」と感触は上々。次節に控える今年最初のGⅠ全日本選抜(熊本)に向けての調整も順調だ。

 落車などによる途中欠場を除けば、ここ1年で決勝を外したのは6月高松宮記念杯(岸和田)の1度だけ。古性優作や郡司浩平がクローズアップされる安定感においては、吉田も屈指の存在だ。「成績は正直、あまり意識していません。いいレースをして、その勢いで次に向かえればというところです」。

 S級初優勝(2016年1月)、グランプリ初出場(21年)と何かと縁のある静岡で、今節も強烈な存在感を誇示する。