取手競輪GⅢ「第1回ワールドサイクリスト支援競輪」は14日に3日目を行い、10R準決で渡辺雅也(25=静岡)が、11R準決では長田龍拳(25=静岡)がそれぞれ2着に入って優出を決めた。10Rを制した根田空史(37=千葉)と合わせて南関は3車が勝ち上がったが、15日の12R決勝は長田―渡辺の同期同級生の同門コンビで臨み、根田は1人で戦うことになった。
先に決勝切符をつかんだのは渡辺だった。根田の番手をめぐる上野優太との攻防戦は「追い上げて(上野に)勝てただけで競りにもなっていなかった。センスがない。帰ったら師匠(父の渡辺晴智)に頭を下げて教わる」と反省点ばかりだったが、脚力で2着を確保した。
こうなれば長田も気合が入る。佐藤慎太郎―内藤宣彦の北の重鎮2人を背に打鐘で仕掛け、最後は佐藤に差されたものの逃げ粘りの2着で決勝へ駒を進めた。開催直前の9日には、一緒に誘導員検定を受けた125期の阿部俊さんが目の前で急死。平常心で競走に臨める心境ではなかったが、ここまで「気持ちが空回りすることもなく、変わらずにやれることをやれている」と結果を出してきた。
決勝では根田から前を回る提案もあったが、長田と渡辺の意思は固かった。2人は亡くなった阿部さんと静岡・星稜高時代から切磋琢磨してきた仲で「天国で見てくれている」という共通した思いからコンビでの連係にこだわった。狙うは弔いVのみだ。