豊橋競輪GⅢ「開設76周年記念 ちぎり賞争奪戦」が28日、開幕した。〝公務員レーサー〟皿屋豊(43=三重)は一次予選10Rで志田龍星の仕掛けをかわして1着。好スタートを切った。

 強く思うことがある。それが、生まれたばかりの今だ。「松阪でサマーナイトフェスティバルの開催が決まったので、絶対に出たい。ウィナーズと共同は出られなかったので、今回こそは」。43歳の瞳が少年のように輝く。チャンスが来た、と燃える。

 公務員という安定した職を投げうち、競輪選手としてデビューしたのが2017年7月のこと。伊勢市役所で働いていた男は、松阪バンクで活躍するようになり、いつかビッグレースの舞台で…を願い続けてきた。

 19年の共同通信社杯競輪、21年のウィナーズカップとデビュー後、松阪では2回ビッグ開催があったものの、出場はかなわなかった。「中部には若手も出てきて、これからチャンスもあると思う」。加えて「もちろん自分もナメられたら2周でも突っ張るし、自力で頑張ります」と衰える意識など毛頭ない。

 初日は志田の快速まくりを軽くかわしたように、今回の仕上がりも問題ない。二次予選8Rは頼れる谷口遼平の番手回り。2人で力を合わせ、先へ先へと進んでいく。