伊東競輪ナイターGⅢ「開設73周年記念 椿賞争奪戦」が2日、開幕する。小倉GⅠ競輪祭で涙の準優勝に終わった松井宏佑(31=神奈川)は苦悶の表情のまま、姿を表した。
決勝は「深谷(知広)さんがあれだけ頑張ってくれて、ラインから優勝者を…と思って走ったんですが」と気持ちに応えられずの準Vに終わったことが尾を引いている様子。前検日も終始、表情を崩さなかった。
心身も「今までのGⅠで一番ダメージがあった」とボロボロだったが、今節は深谷と競輪祭で落車した渡辺雄太も欠場になり「自分が引っ張っていかないとと思って」と歯を食いしばって出場を決意した。
競輪祭の準決では郡司浩平の援護を受け、決勝へ。「郡司さんの分も…」と意気込んでいた。レース後には郡司から「来年一緒に頑張ろう」と声をかけられた。
郡司は来年、S班から陥落しての戦いになる。悔し過ぎる思いは同じ。心を一つにして…はより強まった。今節は南関を背負う立場の選手として、奮起のシリーズに挑む。